3月16日(土)~17日(日) 平成30年度東日本大震災復興事業を兼ねて第14回親睦旅行を行い、会員有志24名で福島県を訪れました。大型観光バスに高欄や楽器、装束を積み込み、南相馬博物館を経て相馬市松川浦に宿泊、翌日は一昨年に避難解除となり、傾いた社殿の修復が漸く叶って竣工祭を迎えた浪江町初發神社に赴き、舞楽三曲(賀殿、貴徳、陵王)を奉納しました。
雅楽道友会では震災以来、津波と原発事故による被害を被りながらも郷土芸能を繋いでいく活動をされている浪江町請戸地区に鎮座する苕野神社及び請戸芸能保存会への支援活動を行ってきました。先月は苕野神社例大祭(安波祭)にて祭典奉仕を行いましたが、同社は地震、津波、原発という三重苦に加え宮司様御夫妻、禰宜様御夫妻が津波にて命を落とされたため、隣町の初發神社田村禰宜や各地に避難されている氏子さん達が中心となって護持されています。そのご縁で、今回は初發神社での舞楽奉納に至りました。殿内には假屋崎省吾氏奉納のいけ花、境内では舞楽だけではなく、多くの模擬店や餅つき、獅子舞、神前神楽、人形劇、地元出身のシンガーソングライターのステージと賑やかな催しが繰り広げられました。その中でも、氏子の方々に交じって懸命に奉仕される福島県神道青年会、神奈川県神道青年会の皆様の姿が印象的でした。今後は町に多くの人々が戻り、初發神社が氏子の心の拠り所として末永く坐されることを祈念致します。
私共は初發神社より福島県神道青年会会長様のご案内にて苕野神社に向かい、基礎部だけが残る拝殿より本殿参拝と黙祷を行い、町と神社の復興を願いました。
親睦旅行は、顧問であった東儀俊美先生の「和を以て楽を為す」のお言葉を体現する行事として続いていますが、今回も車中や宿泊地での会話などで各自の絆を深め、被災地への思いを共有できたことは今後の演奏にも良い影響が表れることと思います。
(旅行幹事:福岡三朗)